縫合法と術後ケア・・・医療は日々進歩
ご無沙汰しております。気付いたらもう2022年も4月後半です・・・。
なんだかんだと日々忙しく・・・(言い訳)。
2022年といいますと、
私が医師国家試験に合格して働き始めたのが2002年5月でしたので(当時は国家試験が3月、合格発表が4月でした)、
なんと医師になって丸20年経ったことになります。
びっくりですね。そんなに経ちますか・・・。
大学を卒業して、『形成外科医になるんだ』と心に決めて初期研修医として働き始めた私、
ちょうど20年経った今、大阪での日本形成外科学会総会に参加しております。
コロナ禍でこの2年ほどはオンライン開催の学会がほとんどでしたので、
実際に学会場に足を運ぶのは久しぶりです。
今日は日本医科大学の小川令先生のご講演で『縫合法と術後ケアのキホン』について、
改めて学び直しさせていただきました。
形成外科医にとって、切開、縫合、傷と傷跡のケアは基本のキ。
『きれいに縫合するなんて、形成外科医なんだからできて当たり前でしょ?』
『縫合法なんてそんな変わらないんじゃない?』
と思われるかもしれませんが、
今日学んだことは、私が研修医の時に教わった縫合のキホンとは違っていて、
驚きでもあり、本当に勉強になりました。
20年で『縫合法』という本当に基本的な、あまり変わらないのではと思うような分野でも研究が進み、
より目立ちにくい傷跡にするには・・・、ケロイドや肥厚性瘢痕になりにくくするには・・・
という工夫や改良が日々なされているのです。
やはり、学会などで学びを続けるというのはとても大切なことと実感いたしました。
学会では大学や大きな病院でしかできないような最新の治療内容の発表などもありますが、
縫合法でしたら、私のような開業医でも、すぐに、明日から診療に反映できます😊
『形成外科』の認知度も、20年前よりは上がっているのかな、とは思いますが、
それでもまだ私も患者様から『先生は皮膚科だけじゃなくて手術もするんですか?』と聞かれたりしていますので(当院、主科は「形成外科」です・・・💦)、
まだまだ『形成外科って何する科?』という方も多いのかもしれません。
ひとまず、『きず、きずあと、皮膚腫瘍は形成外科』と思っていただいて大丈夫です。
もちろん、皮膚腫瘍ではダーモスコピーでの診断も行いますよ。
そのほかにも守備範囲は広いので、気になることがございましたらご相談下さい!
21年目も頑張ります💪